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※本文は2020年10月11日に配信した【Jiku通信】となります。
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食を軸にカラダとココロにSmileを届ける
すまいる・キッチン・ジクのJiku通信
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※本メールは料理教室のアンケートにてメールアドレスを記入していただいた方へ送信しております。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
<おうちで役立つ おばんざい薬膳>を提案する
おばんざい薬膳料理研究家 倉 英子です。
中秋の名月も終わり
季節は晩秋を迎えています。
二十四節気で10月23日ごろから「霜降・そうこう」といい 野に枯草が目立ち始め、山間部の朝にも霜が降り始め紅葉の準備に入ります。
季節と季節を繋ぐ架け橋を土用といい
秋の土用は10月21日頃~11月7日(立冬の前日)頃までをいいます。
季節の変わり目は、土の気が変わる時期で 体調管理が大切です。
食欲の秋に、しっかりと消化機能を整え冬にそなえましょう。
噛んで甘味の出る 玄米・粟・キビなどの穀類、
旬の野菜の大根・レンコン・栗・サツマイモ・里芋や、豆類もおすすめです。
乾燥が進んでくるので、体の中を潤すことが体のバリヤ機能を高めることにも繋がります。体の気血を巡らせ老廃物は出し、元気に秋を過ごしましょう。
漢方的に、季節と感情面は繋がっていて、秋は悲しみの感情にとらわれやすくなります。
物事をネガティブにとらえてしまいやすくなり、何となくもの悲しい気持ちになりがちです。
気持ちも体も無理せず、あまり外に意識を向けすぎず、静かにゆっくり
好きな音楽や絵、景色をゆったりとした気持ちで楽しむのも
秋の醍醐味ですね♪
秋の料理に取り入れたい薬膳素材に ユリ科の花「ホンカンゾウ」の蕾を乾燥させた「金針菜」があります。
悲しみを取る食材ともいわれ、お味噌汁の具や、炒め物・お浸しにも使えます。
乾燥対策には、白ごま・レンコン・白キクラゲ・豆腐・白菜・梨・柿・レモン・林檎など旬の物を取り入れて。
辛味の生姜や山椒などで冬に向けての風邪対策も!
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★簡単★ミニレシピ
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♡今月の『簡単ミニレシピ』♡
―お腹すっきり♡ 胃腸を整える薬膳ー
レンコンとサツマイモの黒砂糖飴
[材料] 4人分
・レンコン・・・・・150g
・サツマイモ・・・100g
・サラダ油・・・・・適量
A:調味料
・黒砂糖・・・・・・大さじ2
・醤油・・・・・・・・大さじ1/2
・みりん・・・・・・・大さじ2
・酢・・・・・・・・・・小さじ1/2
・塩・・・・・・・・・・小さじ1/2
・白ごま・黒ごま各適量
[作り方]
1. レンコンとサツマイモは一口大に切り、水を張ったボールに入れ
アクを抜きます。しばらくしたらザルにあげて水気を切り、キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取ります。
2. 1のレンコンとサツマイモを160℃位の油でゆっくりと、中に火が通るまで揚げます。3. フライパンに、Aの調味料を加えて弱火で火にかけ、粘りが出てきたら
2の揚げたレンコンとサツマイモを加えて全体にからめます。
出来上がりに白・黒ごまをふりかけて器に盛ります。
*ワンポイント:
2でレンコンとサツマイモを揚げる時 柔らかくなりすぎると
3でからめる時に形が崩れるので注意。
<食材の効能 >
レンコン: 肺の熱を鎮め、咳止め効果。加熱すると脾胃を元気にしてくれます。
サツマイモ : 胃腸の調子を高め、腸を潤し秋の乾燥で潤い不足からくる便秘解消にも。
黒砂糖: 血流を促進、お腹の中を温め調子を整えます。
効果upの組み合わせ: サツマイモと白ごまの組み合わせは、腸の働きを整え、潤いを与える作用があり、冬にかけての乾燥対策にもおススメ。
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薬膳料理研究家
倉 英子(くら えいこ)
食を軸にカラダとココロにsmileを届ける
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●淡交社 淡交ムック[漢方と薬膳の基礎知識]
●光文社HERS[ハーズ]2020年3月号